グレアム指数とは?
グレアム指数(グレアムナンバー)は、バリュー投資の父と呼ばれるベンジャミン・グレアムが提唱した、株価の割安度を手早く判断するための指標です。ディフェンシブ(保守的)な投資家が1株に対して支払ってよい上限価格を、2つの基礎データ――EPS(1株当たり利益)とBPS(1株当たり純資産)――から推計します。株価がグレアム指数を下回っていれば割安の可能性があり、上回っていれば本来の企業価値に対して割高と判断できます。
この計算機の使い方
その企業の希薄化後EPS(1株当たり利益)と、BPS(株主資本÷発行済株式数で求める1株当たり純資産)を入力してください。いずれの数値も損益計算書と貸借対照表(バランスシート)から確認できます。計算機は適正株価の上限であるグレアム指数を算出します。これを現在の市場価格と比べることで、その銘柄が割安か割高かを判断する手がかりになります。
計算式の解説
計算式は $$\text{グレアム指数} = \sqrt{22.5 \times \text{EPS} \times \text{BPS}}$$ です。定数の22.5は、「株価はPER15倍、PBR1.5倍を超えるべきではない」というグレアムの考え方に由来します(\(15 \times 1.5 = 22.5\))。EPSとBPS、そして定数を掛け合わせ、その平方根をとることで、収益力と資産価値の両方を1つの適正株価に統合できるのです。
計算例
ある企業のEPSが5ドル、BPSが20ドルだとします。このとき、$$\text{グレアム指数} = \sqrt{22.5 \times 5 \times 20} = \sqrt{2250} \approx 47.43\ \text{ドル}$$ となります。もし現在の株価が40ドルであれば、グレアム指数を下回っているため割安(バリュー)の好機と考えられます。一方、60ドルであれば、この指標では割高と判断されます。
よくある質問(FAQ)
グレアム指数は将来を保証してくれますか? いいえ。あくまでディフェンシブな投資家向けの保守的な目安(経験則)であり、業績が安定して利益を出している資産型企業に最も適しています。グロース株、テクノロジー企業、金融機関に対しては精度が下がります。
EPSやBPSがマイナスの場合は? この計算式は正の値を前提としています。掛け算の結果がマイナスになると実数の平方根が存在しないため、赤字企業や純資産がマイナスの企業には適用できません。
この数値だけを頼りにしてよいですか? いいえ。キャッシュフロー、負債の水準、成長見通しなど、他の指標と併せて総合的に分析することをおすすめします。