将来価格計算ツールとは?
将来価格計算ツールは、今ある金額で買えるものが、インフレによってお金の購買力が目減りした将来にいくらになるかを示すものです。長期的な買い物の予算づくり、お祝い金や積立資金の計画、将来の学費や医療費の見積もり、そして「なぜ物価は時間とともに着実に上がるのか」を理解するのに役立ちます。なお、計算結果は米ドル($)建てで表示されますが、考え方そのものは日本円をはじめどの通貨にも当てはまります。
使い方
次の3つの数値を入力します。商品の現在の価格、想定する年間インフレ率(長期平均でおよそ2〜3%とするのが一般的です)、そして将来の年数です。ツールがインフレ率を1年ごとに複利で積み上げ、予想される将来価格・増加額の合計・増加率(%)を算出します。
計算式の解説
このツールは複利成長の式を使います。
$$\text{将来価格} = \text{現在の価格} \times \left(1 + \text{インフレ率}\right)^{\text{年数}}$$
インフレ率は100で割って、パーセントを小数に変換します。(1+インフレ率)を年数だけ累乗することで効果が複利的に積み重なり、各年の上昇分が前年のすでに高くなった価格の上に乗っていく仕組みになります。
計算例
たとえば、ある商品が今$100で、インフレ率が年3%、10年後を見るとします。係数は \((1 + 0.03)^{10} \approx 1.34392\) となります。よって将来価格は $$\$100 \times 1.34392 \approx \$134.39$$。増加額は合計でおよそ $34.39、率にしておよそ34.4%の上昇です。
よくある質問
インフレ率はどの値を使えばいい? 多くのプランナーは長期平均として2〜3%を用います。医療や教育のように歴史的にインフレが速い分野では、より高めの率を使うとよいでしょう。なお日本は長らく低インフレ・デフレ傾向が続いてきたため、米国などと比べて低めの率を想定するのが現実的なケースもあります。
毎年変動するインフレ率には対応していますか? いいえ。一定の平均年率を前提としています。おおまかな見通しであれば、平均的な率で十分に機能します。
将来価値(フューチャーバリュー)計算ツールと同じものですか? 計算自体は複利成長とまったく同じです。ここでは投資リターンではなく、物価の上昇という観点で組み立てている点が違います。