カッチ・マッカードルBMR計算機とは?
カッチ・マッカードル(Katch-McArdle)の式は、基礎代謝量(BMR)を推定するための計算方法です。BMRとは、生命維持に必要な機能を保つために、完全に安静な状態でも消費されるカロリーのこと。身長・体重・年齢・性別から求めるハリス・ベネディクト式やミフリン・サンジョール式とは異なり、カッチ・マッカードル式は除脂肪体重(LBM)を基準にします。安静時のエネルギー消費を左右する最大の要因は筋肉量であるため、体脂肪率がわかっている、引き締まった体型の人や筋肉量の多いアスリートにとっては、より正確な数値が得られやすいのが特長です。
使い方
体重をキログラム(kg)で入力し、推定の体脂肪率(体組成計・キャリパー・DEXAスキャンなどで測定した値)を入力します。計算機はまずこの2つの数値から除脂肪体重を算出し、続いてカッチ・マッカードルの式を用いて、1日あたりのBMR(カロリー)を求めます。
計算式の解説
まず、除脂肪体重(LBM)を \( \text{LBM} = \text{体重} \times \left(1 - \frac{\text{体脂肪率}}{100}\right) \) で求めます。次に、BMRを次の式で計算します(LBMの単位はkg)。
$$\text{BMR} = 370 + 21.6 \times \text{LBM}$$定数の「370」は筋肉量に関わらず消費される基礎的なエネルギーを表し、「21.6カロリー」は除脂肪組織1kgあたりに追加で消費される安静時のエネルギーを意味します。
計算例
体重80kg、体脂肪率20%の場合を考えてみましょう。除脂肪体重は \( 80 \times (1 - 0.20) = 64 \) kg。BMRは次のようになります。
$$\text{BMR} = 370 + 21.6 \times 64 = 370 + 1382.4 = 1752.4$$すなわち 1日あたり1752.4カロリーとなります。
よくある質問
カッチ・マッカードル式はミフリン・サンジョール式より優れていますか? 体脂肪率が低い人や筋肉量の多い人には、より正確な結果が出やすい傾向があります。ただし、信頼できる体脂肪率の測定値が必要です。
1日の総消費カロリーはどう求めますか? BMRに活動係数(座りがちな生活で1.2、非常に活動的な場合は約1.9まで)を掛けることで、総消費エネルギー量(TDEE)を推定できます。
体脂肪率がわからない場合は? できるだけ実測値を使ってください。一般的な早見表からの概算では精度が下がります。その場合は、ミフリン・サンジョール式の利用も検討しましょう。