MIRR計算ツールとは?
修正内部収益率(MIRR:Modified Internal Rate of Return)計算ツールは、投資の収益性を測定しながら、従来の内部収益率(IRR)が抱える2つの代表的な弱点を補正します。MIRRでは、プラスのキャッシュフローは現実的な「再投資率」で再投資され、マイナスのキャッシュフローは別途設定する「資金調達率」でファイナンスされると想定します。これにより、唯一の収益率が求められ、キャッシュフローの符号が複数回変わるときに起こりうる「IRRが複数解になる問題」を回避できます。
使い方
キャッシュフローはカンマ区切りで入力します。最初に初期投資額(通常はマイナス)を入れ、続いて各期間のキャッシュフローを並べてください。次に、資金調達率(マイナスのフローを割り引く際の資本コスト)と再投資率(再投資したプラスのフローから得られる利回り)を入力します。「計算」をクリックすると、年率換算したMIRRがパーセンテージで表示され、あわせてプラスのフローの将来価値とマイナスのフローの現在価値も確認できます。
計算式の解説
$$\text{MIRR} = \left( \frac{FV_{+}}{|PV_{-}|} \right)^{\frac{1}{n}} - 1$$ ここで \(n\) は期間数です。\(FV_{+}\) は、すべてのプラスのキャッシュフローを再投資率で最終期まで複利運用して合計した将来価値です。\(|PV_{-}|\) は、すべてのマイナスのキャッシュフローを資金調達率で時点0まで割り引いた現在価値の絶対値です。
計算例
キャッシュフローを −1000、300、420、680、資金調達率を10%、再投資率を12%とします。プラスのフローを複利運用すると、$$300 \times 1.12^2 + 420 \times 1.12 + 680 = 376.32 + 470.4 + 680 = 1526.72$$ になります。時点0の唯一のマイナスフローの現在価値(PV)は1000です。\(n = 3\) のとき、$$\text{MIRR} = \left( \frac{1526.72}{1000} \right)^{1/3} - 1 \approx 0.1514$$ つまり約15.14%となります。
よくある質問
なぜIRRではなくMIRRを使うのですか? IRRは、すべてのキャッシュフローがIRRそのものの利率で再投資されると仮定しますが、これは現実的でないことが多いです。MIRRは明示的に別個の再投資率を用いるため、常に1つの答えが得られます。
資金調達率と再投資率の違いは何ですか? 資金調達率は支出(アウトフロー)に適用する借入コスト、再投資率は流入する資金から得られる利回りを指します。
マイナスのフローが複数あっても計算できますか? はい。マイナスのフローはすべて現在価値に割り引かれ、プラスのフローはすべて将来へ複利運用されるため、MIRRは符号が混在するパターンでも安定して扱えます。