三角錐数とは
三角錐数とは、同じ大きさのボール(球)をn段の正三角錐(四面体)の形に積み上げたときの、ボールの総数を表す数です。最上段は1個のボール、その下の段にいくほど大きな正三角形に並びます。n番目の三角錐数\(T_n\)は、n段すべてのボールの個数を合計した値にあたります。これは純粋な数学であり、世界中どこでも同じように成り立ちます。
この計算機の使い方
積み上げる段数n(0以上の整数)を入力すると、次の3つの値が求められます。三角錐数\(T_n\)(ボールの総数)、ボールの直径を単位とした積み上げ高さ\(h_n\)、そして底面の段に並ぶボールの個数です。n = 0 と入力すれば、空の状態(ボール0個・高さ0)になります。
公式のしくみ
k段目はそれ自体がk番目の三角数 \(P_k = \dfrac{k(k+1)}{2}\) 個のボールが並ぶ三角形です。つまり上から順に1個、3個、6個、10個…と並んでいきます。この最初のn個の三角数を合計すると、閉じた式 $$T_n = \frac{n(n+1)(n+2)}{6}$$ が得られます。
高さについては、直径dの球を最密に積み上げると、各段の中心間の鉛直距離は \(\sqrt{\tfrac{2}{3}} \approx 0.8165\) 直径ぶんになります。これに上端と下端の半径ずつを加えると、全体の高さは $$h_n = d\left((n-1)\cdot\sqrt{\tfrac{2}{3}} + 1\right)$$ となります。ボール1個(n = 1)のときは、ちょうど1直径ぶんとなり正しく成立します。
計算例(n = 4 のとき)
4つの段にはそれぞれ1個、3個、6個、10個のボールが並ぶので、$$T_n = 1 + 3 + 6 + 10 = 20$$ となります。閉じた式でも確認できます。$$\frac{4\cdot 5\cdot 6}{6} = 20$$ 個。高さは $$h_n = (4-1)\cdot 0.8165 + 1 = 2.4495 + 1 = 3.4495$$ 直径ぶんです。
よくある質問
底面の段にはボールが何個並びますか? 底面の段にはn番目の三角数 \(P_n = \dfrac{n(n+1)}{2}\) 個のボールが並びます。
実際の長さを知りたい場合は? 高さは直径を単位として表示されます。\(h_n\)に実際のボールの直径d(cm、mmなど)を掛ければ、実際の長さが求められます。
なぜ高さに \(\sqrt{\tfrac{2}{3}}\) が使われるのですか? 最密充填では、上段の各ボールが下段の3つのボールが作るくぼみにはまり込みます。この幾何学的な配置により、中心から中心までの鉛直方向の間隔が直径の \(\sqrt{\tfrac{2}{3}} = \dfrac{\sqrt{6}}{3} \approx 0.8165\) 倍に決まるためです。