疲労重症度スケール(FSS)とは?
疲労重症度スケール(Fatigue Severity Scale:FSS)は、Kruppらによって開発された9項目の自己記入式アンケートで、疲労が日常生活に与える影響を測定するために広く用いられています。各設問は1(まったくそう思わない)から7(強くそう思う)の7段階で評価し、最終スコアは9項目すべての回答の平均値となります。多発性硬化症、全身性エリテマトーデス(SLE)、慢性疲労、睡眠障害などの臨床現場や、幅広い研究領域で活用されています。
この計算ツールの使い方
9つの設問をそれぞれ読み、過去1週間を振り返って、どの程度当てはまるかを1〜7の数値で選んでください。9項目すべての評価を入力すると、平均FSSスコアと合計点(生スコア)が自動的に表示されます。スコアが高いほど、疲労の重症度が高いことを示します。
計算式の解説
FSSは、9項目のスコアの合計を9で割った値、つまり単純な平均値です。
$$\text{FSS} = \frac{1}{9}\sum_{i=1}^{9} Q_i = \frac{\text{Q1} + \text{Q2} + \text{Q3} + \text{Q4} + \text{Q5} + \text{Q6} + \text{Q7} + \text{Q8} + \text{Q9}}{9}$$各項目は1〜7点の範囲なので、最終スコアも1〜7の範囲に収まります。平均スコアが4以上の場合、臨床的に意味のある疲労が疑われる目安としてしばしば用いられますが、最終的な判断は必ず医師などの専門家が行う必要があります。
計算例
たとえば、9項目すべてに6と回答した場合、合計は \(6\times 9 = 54\) となり、FSSは \(54 \div 9 = 6.0\) で、重度の疲労を示します。回答が5、6、7、4、5、6、7、5、6の場合は、合計が51でFSSは \(51 \div 9 \approx 5.67\) となります。
よくある質問
どのくらいのスコアが疲労を示しますか? 平均4.0以上が、意味のある疲労を示すカットオフ値としてよく引用されます。ただし、カットオフ値は研究や疾患によって異なります。
FSSは診断になりますか? いいえ。FSSはスクリーニングや経過観察のためのツールです。自覚される疲労の影響を測定するものであり、特定の病気を診断するものではありません。
時間の経過に伴う変化を追跡できますか? はい。多くの方が、治療や生活習慣の変化によって疲労がどう変わるかを把握するために、FSSを定期的に繰り返し実施しています。