この計算ツールでできること
このツールは、古典的なガウス求積法における分点(節点 \(x_i\))と重み \(w_i\) を計算します。これらを用いると、重み付き積分を有限個の重み付き和で近似でき、標準的なガウス公式では \(2n-1\) 次までの多項式を厳密に積分できます。対応する求積法は、ガウス・ルジャンドル、第1種・第2種チェビシェフ、一般化ラゲール、エルミート、ヤコビ、およびガウス・ロバットです。
使い方
「求積法の種類」から公式を選び、次数 \(n\)(分点の個数、2〜100)を指定します。ラゲールまたはヤコビの場合は、指数パラメータ Alpha と Beta(いずれも -1 より大きい値)を入力してください。結果には各分点とその重み、さらに重みの総和が表示されます。この総和は重み関数の0次モーメントに一致するはずで、ルジャンドルでは \(2\)、エルミートでは \(\sqrt{\pi}\) となります。
計算式の解説
三項漸化式を持つ直交多項式の族では、分点は \(n\) 次多項式の根として求まり、重みは対称三重対角ヤコビ行列 \(J\) の固有ベクトルから得られます(ゴラブ・ウェルシュ法)。すなわち $$w_i = \mu_0\, (v_{1,i})^2$$ です。チェビシェフ公式は厳密な三角関数の閉形式を用い、ルジャンドルとロバットはルジャンドル多項式に対するニュートン反復を、ラゲール・エルミート・ヤコビはヤコビ行列の固有値ソルバーを利用します。
計算例
ガウス・ルジャンドルで \(n = 2\) の場合、分点は \(\pm 1/\sqrt{3} = 0.5773502692\) で、重みはいずれも \(1\) となるため、重みの総和は \(2\) です。検算:区間 \([-1, 1]\) における \(x^2\) の積分は \(2/3\) ですが、この公式では $$1\times\tfrac{1}{3} + 1\times\tfrac{1}{3} = \tfrac{2}{3}$$ が得られ、一致します。
よくある質問
重みが正の値になるのはなぜですか? 古典的なガウス公式ではすべての重みが厳密に正の値になります。負の重みが現れた場合は数値誤差の兆候です。
重みの総和は何を意味しますか? 区間における重み関数の積分(0次モーメント)に等しくなります。エルミートの場合、\(e^{-x^2}\) を実数全体で積分すると \(\sqrt{\pi}\) になります。
Alpha と Beta が -1 より大きくなければならない理由は? そうでない場合、重み関数が可積分でなくなり、モーメントが発散するため、有効な公式が存在しないからです。