このツールでできること
このツールは、米国の州所得税(State Income Tax)を概算するためのものです。米国の各州が採用する3つの課税方式、すなわち単一の定率課税、累進ブラケット課税、または州所得税なしに対応しています。結果として、概算の州税額、その税引き後の手取り収入、そして実効税率を表示します。実際のブラケットや税率は州ごとに異なり、毎年の税制改正で変わるため、ここでの累進方式はあくまでサンプルの課税表を使った参考値です。最新の数値は必ず各州の歳入局(Department of Revenue)でご確認ください。なお、これは米国固有の制度であり、日本の住民税(道府県民税・市町村民税)とは仕組みが大きく異なる点にご注意ください。
使い方
年間の課税対象所得を入力し、お住まいの州の課税方式を選びます。定率課税の州の場合は、その定率(%)も入力してください。ツールが即座に税額を計算します。定率の州では「所得 × 税率」で計算し、累進の州ではサンプルの限界税率表を適用します。テキサス州・フロリダ州・ワシントン州など州所得税のない州では、税額はゼロになります。
計算式の解説
定率課税はシンプルに 税額 = 所得 × 税率 です。それを数式で表すと:
累進課税はブラケットを積み上げる方式で、各税率帯(バンド)に収まる所得部分だけがその帯の税率で課税され、最後にすべてを合算します。
$$\text{Tax} = \sum_{i} \left(\min(\text{Income},\, c_i) - c_{i-1}\right) \times r_i$$ここで使用するサンプルの累進課税表は次のとおりです。最初の$10,000には2%、$10,000〜$40,000には4%、$40,000〜$80,000には6%、$80,000超には8%。
$$\left\{ \begin{aligned} c &= \{10000,\ 40000,\ 80000,\ \infty\} \\ r &= \{2\%,\ 4\%,\ 6\%,\ 8\%\} \end{aligned} \right.$$
計算例
累進課税の州で課税対象所得が$60,000の場合:最初の\(\$10{,}000 \times 2\% = \$200\)、次の\(\$30{,}000 \times 4\% = \$1{,}200\)、残りの\(\$20{,}000 \times 6\% = \$1{,}200\)。合計 = $2,600。手取り収入は$57,400で、実効税率は約4.33%となります。
よくある質問
州所得税のない州はどこですか? アラスカ州、フロリダ州、ネバダ州、サウスダコタ州、テネシー州、テキサス州、ワシントン州、ワイオミング州では、広範な個人所得税が課されていません。
これは正確な納税額ですか? いいえ、あくまで概算です。各種控除、税額控除、申告ステータス(独身・夫婦合算など)、そして実際の最新ブラケットによって結果は変わります。
実効税率とは何ですか? 税額の合計を所得の合計で割った値です。累進制度では、最上位の限界税率よりも低くなります。