BDI-IIとは?
ベック抑うつ質問票・第2版(BDI-II:Beck Depression Inventory, Second Edition)は、過去2週間における抑うつ症状の重症度を測定する21項目の自己記入式質問票で、世界中で広く用いられています。各項目には、ある症状(悲しみ、悲観的な気分、気力の低下など)を強さの順に表した複数の文章が並び、回答者は自分に最も当てはまるものを選んで0〜3点で評価します。本ツールは、21項目のスコアを合計し、その合計点を標準的な重症度の区分に当てはめて表示します。
ご注意:このツールは学習や自己モニタリングを目的としたものです。うつ病を診断するものではなく、専門家による評価に代わるものではありません。なお、海外で開発・標準化された尺度であり、日本では医療機関ごとに運用や解釈が異なる場合があります。危機的な状況にある場合や自傷の考えがある場合は、ただちに専門の支援機関に相談してください。
使い方
21項目それぞれについて、自分の気持ちに最も近い文章に対応する数値(0、1、2、3)を入力してください。数値が大きいほど症状が重いことを示します。すべての項目を入力すると、合計点(63点満点)が自動で計算され、該当する重症度の区分が表示されます。
計算式の解説
スコアは単純な合計で求めます。
$$\text{BDI-II} = \sum_{i=1}^{21} \text{q}_i = \text{Q1} + \text{Q2} + \text{Q3} + \cdots + \text{Q21}$$(各qは0〜3点)。最小値は0点、最大値は63点です。判定の基準(カットオフ)は次のとおりです:0〜13点=最小(極軽度)、14〜19点=軽症、20〜28点=中等症、29〜63点=重症。
計算例
たとえば、最初の10項目で2点、残りの11項目で1点を選んだ場合を考えてみましょう。合計は
$$(2 \times 10) + (1 \times 11) = 20 + 11 = 31$$点となります。31点は29〜63点の範囲に入るため、判定は重症(重度のうつ状態)となります。
よくある質問
BDI-IIで「正常」とされるスコアは? 合計0〜13点は最小(極軽度)の範囲とされ、目立った抑うつ症状のない人に多く見られる水準です。
このツールでうつ病を診断できますか? いいえ。BDI-IIはスクリーニングおよび重症度の経過観察のための尺度です。臨床的な診断を下せるのは有資格の専門家のみです。
最高得点は何点ですか? 63点です。21項目すべてで最大値の3点を選んだ場合に到達します。