トレーニングペース計算ツールとは?
このツールは、直近のレースで出したペースをもとに、普段の練習で走るべき「やや遅め」のペースを算出します。いつも全力で走り続けると、燃え尽きやケガにつながります。そのためコーチは、練習の種類ごとに異なるスピードを指定します。実際に達成したタイムを起点にすることで、ありがちな当てずっぽうではなく、あなた専用の現実的なペース目標が得られます。
使い方
直近のレースの距離(km)と、ゴールしたタイム(分・秒)を入力してください。ツールはまずあなたのレースペースを計算し、次に各トレーニングゾーンごとの係数を掛け合わせます。各ゾーンの「キロあたりの秒数」を読み取り、GPSウォッチやトレッドミルの設定にお使いください。
計算式の仕組み
レースペースは、レースの合計タイム(秒)を距離(km)で割った値です。
$$\text{Race Pace} = \frac{60 \times \text{Minutes} + \text{Seconds}}{\text{Distance (km)}}\ \text{s/km}$$各トレーニングペースは、このレースペースに「遅くする係数」を掛けて求めます。テンポ走は約6%遅め(\(1.06\)倍)、閾値走は約10%遅め(\(1.10\)倍)、イージー/リカバリー走はおよそ25%遅め(\(1.25\)倍)、ロング走は約30%遅め(\(1.30\)倍)です。
$$\begin{gathered} \begin{aligned} \text{Tempo} &= 1.06\,P \\ \text{Threshold} &= 1.10\,P \\ \text{Easy} &= 1.25\,P \\ \text{Long} &= 1.30\,P \end{aligned} \\[1.5em] \text{where}\quad P = \dfrac{60 \times \text{Minutes} + \text{Seconds}}{\text{Distance (km)}} \end{gathered}$$係数が大きいほどキロあたりの秒数が増える、つまりゆったりと楽なペースになります。
計算例
たとえば、5 kmのレースを25:00で走ったとします。これは5 kmを1500秒で走った計算なので、レースペースは300秒/km(キロ5:00)です。イージーペースは \(300 \times 1.25 = 375\)秒/km(キロ6:15)、テンポは \(300 \times 1.06 = 318\)秒/km、ロング走は \(300 \times 1.30 = 390\)秒/km となります。これらが、それぞれの練習で目標にすべきペースです。
よくある質問
どのレースを使えばいいですか? ここ数週間で本気で走ったレースを選びましょう。現在の走力が反映されたペースになります。
なぜイージーペースはこんなに遅いのですか? イージーランは、低い負荷で有酸素持久力を養うためのものです。速く走りすぎると本来の目的が損なわれ、回復も遅れてしまいます。
キロ秒数を「分:秒」のペースに変換できますか? はい。秒数を60で割った値が「分」、余りが「秒」になります。たとえば375秒/kmは、キロ6分15秒です。