裁量的所得(Discretionary Income)とは?
このツールは米国専用で、2024年HHS貧困ガイドライン(Poverty Guidelines)に基づいて計算します。連邦学生ローンの所得連動返済(IDR:Income-Driven Repayment)プランでは、「裁量的所得」とは、保護される最低ラインを超えた所得の部分を指します。多くのプラン(PAYE、IBR、ICRの各種)では、これを「調整総所得(AGI:Adjusted Gross Income)から、世帯人数と居住地に応じた連邦貧困ガイドラインの150%を差し引いた額」と定義しています。毎月の返済額は、この金額に一定の割合を掛けて決まります。
※これは米国独自の制度です。日本の奨学金(JASSO)の所得連動返還型などとは仕組みが異なるため、日本にお住まいの方は参考値としてご利用ください。
使い方
直近の確定申告書(tax return)のAGI、世帯人数(本人+扶養家族)、ご利用プランの倍率(多くのIDRプランでは150%が標準)、そして居住地域を入力してください。ツールが2024年の正しい貧困ガイドラインを参照し、倍率を掛けたうえでAGIから差し引きます。計算結果がマイナスになる場合は$0と表示され、月々の返済額が$0になる可能性があることを意味します。
計算式の解説
裁量的所得 = AGI −(倍率% × 貧困ガイドライン)。貧困ガイドラインそのものは、基準額に、世帯の追加メンバー1人ごとの定額加算を足して求めます。2024年の場合、本土48州(48 contiguous states)では基準額$15,060に、追加1人あたり$5,380を加算します。アラスカ州とハワイ州はこれより高い金額が設定されています。
$$\begin{gathered} D = \max\!\left(0,\; \text{AGI} - \frac{\text{Percent}}{100}\cdot G\right) \\[1.5em] \text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} G &= 15060 + \left(\text{Family Size} - 1\right)\cdot 5380 \\ \text{Monthly} &= \frac{D}{12} \end{aligned} \right. \end{gathered}$$
計算例
たとえば、AGIが$50,000、世帯人数が1人、居住地が本土48州、倍率が150%だとします。貧困ガイドラインは$15,060で、その150%は$22,590です。裁量的所得は $50,000 − $22,590 = 年間$27,410、月額にすると約$2,284となります。
$$50000 - 22590 = 27410$$
$$\frac{27410}{12} \approx 2284$$
よくある質問(FAQ)
これは正確な返済額ですか? いいえ。あくまで裁量的所得の概算値です。ローンサービサーによっては、参照するガイドラインの年度や端数処理がわずかに異なる場合があります。
なぜ150%なのですか? 多くのIDRプランでは貧困ライン(poverty line)の150%を保護対象としています。一方、SAVEプランでは225%が保護されます。ご利用のプランに合わせて倍率を調整してください。
世帯人数には誰が含まれますか? 一般的には、本人、配偶者、そして扶養している家族が対象となりますが、定義はプランによって異なります。