この計算ツールでできること
「飲食店の収支計画(損益)計算ツール」は、1か月分の売上やコストを入力するだけで、1ページにまとまった損益サマリーを自動で作成します。売上高と7つの代表的な経費項目を入力すれば、総費用を合算し、営業利益を算出。さらに便利なのが、各コスト項目と利益そのものを「売上に対する比率(%)」で表示してくれる点です。計算は特定の通貨に依存しないため、汎用的な「通貨単位」の部分を円でもドルでもお好みの通貨に読み替えてご利用いただけます。
使い方
まず月間の売上高を入力します。続いて、原価(食材費・仕入れ)、人件費、家賃、水道光熱費、減価償却費、通信費、その他経費を入力してください。空欄のままにすると、その項目は0として扱われます。結果の表には各金額とその売上構成比、そして総費用・営業利益・営業利益率が一覧表示されます。注目したいのはFL比率(食材費+人件費)。飲食店経営の定番KPIで、一般的に55〜60%を目安にする店舗が多い指標です。
計算式の解説
総費用は、7つの経費項目をすべて合計した金額です。営業利益は「売上高 − 総費用」で求められ、コストが売上を上回るとマイナス(赤字)になります。
$$\begin{gathered} \text{営業利益} = \text{売上高} - E \\[1.5em] \text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} E &= \text{原価} + \text{人件費} + \text{家賃} + \text{水道光熱費} \\ &\quad + \text{減価償却費} + \text{通信費} + \text{その他} \end{aligned} \right. \end{gathered}$$任意の項目Xの売上比率は \(X \div \text{売上高} \times 100\)、利益率は \(\text{営業利益} \div \text{売上高} \times 100\) で計算します。
$$\text{利益率} = \frac{\text{売上高} - \text{総費用}}{\text{売上高}} \times 100\%$$$$\text{FL比率} = \frac{\text{原価} + \text{人件費}}{\text{売上高}} \times 100\%$$各パーセンテージは、四捨五入(標準の0.5以上切り上げ)で小数第2位まで表示します。売上が0の場合は、0での割り算を避けるため比率を0と表示します。
計算例
売上高=2,000,000、各コストが原価600,000・人件費500,000・家賃180,000・水道光熱費200,000・減価償却費130,000・通信費30,000・その他60,000の場合、総費用=1,700,000、営業利益=300,000、営業利益率=15.00%となります。原価(食材費)比率は30.00%、人件費比率は25.00%、FL比率は55.00%です。コスト合計(85%)に利益(15%)を足すと、売上の100%になります。
よくある質問(FAQ)
原価率(フードコスト比率)とは? 食材費を売上で割った「原価比率」のことです。多くの飲食店ではおおむね28〜35%を目安にしています。
FL比率とは? 食材費(Food)と人件費(Labor)の合計が売上に占める割合のことで、飲食店の経営効率を測る代表的な指標です。
利益がマイナスになるのはなぜ? 総費用が売上を上回っているため、営業損失(赤字)が発生している状態です。利益率もマイナスで表示されます。