手取り給与計算ツールとは?
手取り給与計算ツールは、総支給額(額面)から税金や各種控除を差し引いた、実際に受け取れる金額を給与ごとに試算するツールです。求人票や雇用契約で目にする金額は「額面(グロス)」ですが、実際に口座へ振り込まれるのは手取り(ネット)。所得税や税引前のベネフィット、税引後の天引きが適用されると、この2つの差は意外と大きくなります。
なお、本ツールはアメリカの給与制度(連邦税・州税・給与天引き、401(k)やRoth拠出など)を念頭に設計されています。日本の社会保険料・源泉徴収とは仕組みが異なるため、海外の給与を試算する場合や、目安として「税率」を一括で入力する用途に向いています。
使い方
まず、1回の給与期間(週払い・隔週払い・月払いなど、単位は統一してください)の総支給額(額面)を入力します。次に、実効的な合計税率をパーセントで入力します。これは連邦税・州税・給与税などをまとめた「ならした税率」として1つにまとめてかまいません。続いて、税引前控除(退職金拠出や、課税所得を下げる健康保険料など)と税引後控除(Roth拠出や組合費など)を入力します。計算結果として、手取り額・概算税額・控除合計、そして額面に対して手元に残る割合が表示されます。
計算式の解説
このツールはまず、額面から税引前控除を引いて課税対象額を求め、その金額に税率をかけ、最後にすべての控除を差し引きます。
$$\text{手取り} = \text{額面} - \left(\text{額面} - \text{税引前控除}\right) \times \text{税率} - \text{税引前控除} - \text{税引後控除}$$
税引前控除を非課税扱いとするのは実際の給与計算の仕組みに沿った方法で、額面全体に課税するよりも正確な結果が得られます。
計算例
たとえば、額面が $5,000、ならした税率が 22%、税引前で $500 を拠出し、税引後控除が $100 あるとします。課税対象額 = \(\$5{,}000 - \$500 = \$4{,}500\)。税額 = \(\$4{,}500 \times 0.22 = \$990\)。手取り = $$\$5{,}000 - \$990 - \$500 - \$100 = \mathbf{\$3{,}410}$$ となり、額面の 68.2% にあたります。
よくある質問
これは正確な給与明細の金額ですか?いいえ、あくまで概算です。実際の源泉徴収額は税率区分(税率ブラケット)、申告区分、地域ごとのルールによって変わります。資金計画の目安としてご利用ください。
どの税率を入力すればよいですか?最高限界税率ではなく、実効(平均)税率を入力してください。直近の給与明細を見ると、ならした税率の目安を把握できます。
税引前控除は本当に節税になりますか?はい。税引前控除は課税対象となる所得そのものを減らすため、同額の税引後控除に比べて課税対象額と税額の両方を引き下げる効果があります。