この計算ツールでできること
このツールは、2026/27年度の英国所得税(インカムタックス)を試算するためのものです。対象はイングランド・ウェールズ・北アイルランドの納税者で、スコットランドは税率区分・税率が異なるため対象外となります。年間の総収入(グロス)に対して、標準のパーソナルアローワンス(基礎控除)、高所得者向けの控除逓減、そして基本税率・高率・追加税率の各区分を適用します。なお、国民保険料(NI)、年金控除、学生ローンの返済、その他の控除は含まれません。
使い方
年間の総収入を入力し、税年度を選択するだけで、所得税の合計額・手取り額・税率区分ごとの内訳が表示されます。あわせて、パーソナルアローワンス(年収£100,000を超えると縮小します)と実効税率も確認できます。
計算のしくみ
誰でもまず£12,570のパーソナルアローワンス(基礎控除)が適用されます。年収が£100,000を超えると、£2の超過につき£1ずつ控除額が減らされ、£125,140に達すると完全になくなります。その後、課税所得(収入から控除を差し引いた額)に対して税が課されます。最初の£37,700には20%、£37,700から£125,140までには40%、£125,140を超える部分には45%が適用されます。
$$\text{Tax} = 0.20\,T_1 + 0.40\,T_2 + 0.45\,T_3$$ $$\text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} A &= 12570 - \max\!\left(0,\ \tfrac{\text{Income} - 100000}{2}\right) \\ T &= \max(0,\ \text{Income} - A) \\ T_1 &= \min(T,\ 37700) \\ T_2 &= \max(0,\ \min(T,\ 125140) - 37700) \\ T_3 &= \max(0,\ T - 125140) \end{aligned} \right.$$
計算例
年収£120,000の場合:控除は \((120{,}000 - 100{,}000) \div 2 = £10{,}000\) だけ逓減され、残り£2,570となります。課税所得は \(120{,}000 - 2{,}570 = £117{,}430\)。基本税率:\(37{,}700 \times 20\% = £7{,}540\)。高率:\((117{,}430 - 37{,}700) \times 40\% = 79{,}730 \times 40\% = £31{,}892\)。追加税率:£0。所得税の合計は£39,432となり、手取りは£80,568です。
よくある質問
なぜ控除がなくなるのですか? 年収が£100,000を超えると、HMRC(英国歳入関税庁)がパーソナルアローワンスを段階的に減らすため、£100,000〜£125,140の区間では実質60%という高い限界税率が生じます。
国民保険料(NI)は含まれますか? いいえ。これは所得税のみの計算です。国民保険料は別途計算されます。
スコットランドにも対応していますか? いいえ。スコットランドには独自の所得税率区分があります。この計算ツールはイングランド・ウェールズ・北アイルランドを対象としています。