ロスIRA運用シミュレーターとは?
このシミュレーターは、米国のロスIRA(Roth IRA)を対象としています。ロスIRAは税引き後の資金で積み立てる米国の退職金口座で、拠出時にすでに課税済みのため、退職後は拠出元本だけでなく運用益もすべて非課税で引き出せるのが大きな特徴です(59歳半以上であること、口座開設から5年以上経過していることなど、IRS〔米国内国歳入庁〕の要件を満たす必要があります)。日本でいえばiDeCoやNISAに近い性格を持ちますが、制度・税制は異なるため注意してください。本ツールは、ロスIRAが長期的にどれだけ増えるかを試算するものです。なお、IRSが定める年間拠出上限は毎年見直され、2024年は7,000ドル(50歳以上は8,000ドル)です。最新の上限額と所得要件は必ずご自身で確認してください。
使い方
現在残高(PV)、毎年予定している年間拠出額(PMT)、想定する年間利回り(%)、そして拠出を続ける運用年数を入力します。シミュレーターは残高と拠出額を年1回複利で計算し、将来価値・拠出総額・非課税となる運用益を表示します。
計算式の解説
将来価値は2つの部分から成り立ちます。1つは現在残高の成長分 \(PV \times (1+r)^{n}\)、もう1つは毎年の拠出を積み立てた年金の将来価値 \(PMT \times \dfrac{(1+r)^{n}-1}{r}\) です。ここで \(r\) は小数で表した年間利回り、\(n\) は運用年数を指します。拠出は各年末に行われる前提(期末払いの年金)で計算しています。
$$FV = PV\,(1+r)^{n} + PMT \cdot \frac{(1+r)^{n}-1}{r}$$
$$\text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} PV &= \text{Current Balance (\$)} \\ PMT &= \text{Annual Contribution (\$)} \\ r &= \dfrac{\text{Annual Return (\%)}}{100} \\ n &= \text{Years to Grow} \end{aligned} \right.$$
計算例
たとえば、10,000ドルからスタートし、毎年7,000ドルを拠出、利回り7%を想定して30年間運用するとします。\(r = 0.07\) のとき、\((1.07)^{30} \approx 7.612255\) となります。現在残高は約76,123ドルに、拠出分は約661,226ドルに成長し、将来価値は約737,349ドルに達します。拠出総額は220,000ドルで、運用益はおよそ517,349ドルがすべて非課税で得られる計算です。
よくある質問
ロスIRAの引き出しは本当に非課税ですか? 適格な引き出しであれば連邦所得税は非課税ですが、IRSが定める年齢要件と保有期間要件を満たす必要があります。
利回りは何%で設定すればよいですか? 分散投資された株式ポートフォリオは、歴史的にインフレ調整前で年6〜8%程度のリターンが平均とされています。ただし、将来の利回りは保証されたものではありません。
インフレは考慮されていますか? いいえ。結果は名目上の将来価値(ドル建て)で表示されます。現在の購買力に換算したい場合は、想定利回りを低めに設定してください。