CURB-65スコアとは?
CURB-65は、市中肺炎(CAP)の重症度を評価し、患者を外来(自宅療養)・一般病棟・集中治療のいずれで管理すべきかを判断するための臨床予測ツールです。英国胸部学会(British Thoracic Society)の研究をもとに考案され、現在では国際的に広く使われています。本計算ツールはあくまで臨床判断を補助するものであり、医師の判断に代わるものではありません。
使い方
5つの項目それぞれについて「はい」か「いいえ」を選んでください。「はい」1つにつき1点が加算され、合計は0〜5点となります。計算ツールはスコア、推定される30日死亡率、リスク区分、そして推奨される対応方針を表示します。
5つの評価項目
C(Confusion)― 新たに生じた意識障害(または改訂版精神状態検査スコアが8以下)。U(Urea)― 血中尿素窒素が7 mmol/L(約19 mg/dL)を超える。R(Respiratory rate)― 呼吸数が30回/分以上。B(Blood pressure)― 低血圧(収縮期90 mmHg未満、または拡張期60 mmHg以下)。65 ― 年齢が65歳以上。スコアは各項目の点数を合計したものです:
$$\text{CURB-65} = \text{Confusion} + \text{Urea} + \text{Resp. Rate} + \text{Low BP} + \text{Age} \geq 65$$
計算例
80歳の患者(年齢で1点)が、新たな意識障害(1点)と呼吸数32回/分(1点)を呈して受診したとします。尿素窒素は正常範囲、血圧も問題ありません。スコアは
$$1 + 0 + 1 + 0 + 1 = 3$$となります。スコア3は高リスクを示し、30日死亡率はおよそ14%です。したがって入院、および集中治療の必要性の評価が推奨されます。
よくある質問
スコアは何を意味しますか? 0〜1点:低リスク(死亡率は約0.6〜2.7%)、外来での治療を検討します。2点:中等度リスク(約6.8%)、短期入院を検討します。3〜5点:高リスク(14〜28%)、入院のうえICU適応を評価します。
CURB-65とCRB-65は同じものですか? CRB-65は尿素窒素(血液検査)の項目を除いたもので、検査設備のないプライマリ・ケアでも使えるようになっています。最大スコアは4点です。
スコアが低ければ安全と言い切れますか? いいえ。スコアは必ず臨床判断、社会的背景、酸素飽和度、併存疾患などと併せて総合的に評価してください。