ラプラス分布(パーセント点)計算ツールとは?
このツールは、ラプラス分布(両側指数分布とも呼ばれます)のパーセント点、すなわち分位点を求めるものです。累積確率を入力すると、その確率に達する位置となる値xを返します。国や地域に固有の前提を一切含まない、世界共通で利用できる純粋な数学ツールです。
ラプラス分布は、位置パラメータ \(a\)(平均かつ中央値)と尺度パラメータ \(b\)(\(b > 0\))で定義されます。確率密度関数は $$f(x) = \frac{1}{2b}\cdot\exp\!\left(-\frac{|x-a|}{b}\right)$$ で表され、\(a\) に鋭いピークを持ち、左右対称な指数関数の裾を描きます。分散は \(2b^2\) となります。
使い方
位置パラメータ \(a\) と、尺度パラメータ \(b\)(正の値である必要があります)を入力します。次に、入力する確率が下側累積確率 \(P = \Pr(X \le x)\) なのか、上側累積確率 \(Q = \Pr(X > x)\) なのかを選び、その確率を 0 より大きく 1 より小さい範囲で入力してください。計算ツールが分位点 \(x\) を返します。
計算式の解説
ラプラス分布の累積分布関数(CDF)は、\(x < a\) のとき \(P(x) = 0.5\cdot\exp\!\left(\frac{x-a}{b}\right)\)、\(x \ge a\) のとき \(P(x) = 1 - 0.5\cdot\exp\!\left(-\frac{x-a}{b}\right)\) です。これを逆算すると分位点関数が得られます。 $$x = \begin{cases} a + b \ln\!\left(2P\right), & P \le 0.5 \\[1em] a - b \ln\!\left(2(1-P)\right), & P > 0.5 \end{cases}$$ 上側確率 \(Q\) を入力した場合は、まず \(P = 1 - Q\) とおいてから同じ逆算を適用します。なお、中央値は位置パラメータと一致するため、\(P = 0.5\) のときは常に \(x = a\) が返されます。
計算例
\(a = 0\)、\(b = 1\)、下側確率 \(P = 0.75\) とします。\(P > 0.5\) なので、$$x = 0 - 1\cdot\ln(2\cdot 0.25) = -\ln(0.5) = \ln(2) \approx 0.6931471806$$ となります。つまり、確率の 75% は \(x \approx 0.693\) 以下に分布していることになります。
よくある質問(FAQ)
なぜ \(0 < p < 1\) でなければならないのですか? \(p\) が 0 に近づくと分位点はマイナス無限大へ、\(p\) が 1 に近づくとプラス無限大へ発散します。そのため、有限の値が得られるのは厳密に 0 と 1 の間にある確率のときだけです。
上側の確率しか分からない場合は? 「上側累積確率 Q」を選んでください。ツールが自動的に \(P = 1 - Q\) へ変換して計算します。
なぜ尺度パラメータは正の値でなければならないのですか? 尺度 \(b\) は分布の広がりを決めるパラメータで、標準化の計算で除数として現れます。そのため \(b \le 0\) では分布が成立せず、エラーとなります。