顧客生涯価値(LTV)とは?
顧客生涯価値(CLV/LTV)とは、一人の顧客が取引を続ける期間全体を通じて、企業にもたらすと見込まれる利益の総額を表す指標です。マーケティングやSaaSの収益設計において最も重要な指標のひとつとされ、「採算を保ちながら顧客獲得にいくらまで投資できるか」を判断する根拠になります。本ツールは通貨や国を問わず利用でき、ご自身の通貨で金額を入力するだけで計算できます。
この計算ツールの使い方
次の4つの数値を入力してください。平均購入額(1回の注文で顧客が支払う金額)、購入頻度(年間の購入回数)、顧客の継続年数(取引が続く年数)、そして粗利率(パーセント)です。これらを掛け合わせることで、顧客一人あたりの生涯利益に加え、生涯売上と年間価値も算出されます。
計算式の解説
基本となる式は $$\text{LTV} = (\text{平均購入額} \times \text{購入頻度} \times \text{継続年数}) \times \text{粗利率}$$ です。最初の3つを掛け合わせると生涯売上が求められます。これに粗利率(小数で表現。例:60%=0.60)を掛けることで、売上を利益に換算します。LTVは「手元に残るお金」を反映すべきであり、「受け取る売上額そのもの」ではないためです。
計算例
たとえば、顧客が1回の注文で50ドルを使い、年12回購入し、3年間取引を続け、粗利率が60%だとします。生涯売上は \(50 \times 12 \times 3 = 1{,}800\) ドル。これに粗利率60%を適用すると、$$\text{LTV} = 1{,}800 \times 0.60 = 1{,}080 \text{ ドル}$$ となります。年間価値は \(50 \times 12 \times 0.60 = 360\) ドル(年)です。
よくある質問
LTVは売上と利益のどちらで計算すべき? 利益ベースが望ましく、だからこそ本ツールは粗利率を掛けています。売上のみのLTVは、実際の価値を過大に見積もってしまいます。
LTVとCACの関係は? LTVは顧客獲得コスト(CAC)と比較します。健全とされるLTV:CAC比はおおむね3:1以上です。
継続年数がわからない場合は? 「\(1 \div \text{年間解約率(チャーンレート)}\)」で概算できます。たとえば解約率25%なら、平均継続年数は4年と見込めます。