薄レンズの公式 計算ツールとは?
このツールは、光学でおなじみの薄レンズの公式 \(\frac{1}{f} = \frac{1}{d_o} + \frac{1}{d_i}\) を解きます。この式は、レンズの焦点距離(\(f\))と、レンズから物体までの距離(\(d_o\))、そしてできた像までの距離(\(d_i\))を結びつけるものです。あわせて横倍率 \(M = -\frac{d_i}{d_o}\) と光学的パワー(屈折力) \(P = \frac{1}{f}\) も計算します。レンズの厚みが各距離に比べて無視できるという「薄レンズ近似」のもとで、凸レンズ(\(f\) が正)にも凹レンズ(\(f\) が負)にも対応します。
使い方
3つの量のうち2つを入力し、残りの1つは空欄(または 0)のままにしてください。ツールが残りの値を自動で求めます。3つの値はすべて同じ長さの単位(センチメートルまたはメートル)で入力してください。符号の規約は次のとおりです。物体距離は光が入射する側を正、実像のときは \(d_i\) が正、虚像のときは \(d_i\) が負となります。
公式の解説
$$\frac{1}{f} = \frac{1}{d_o} + \frac{1}{d_i}$$ を変形すれば、任意の項を取り出せます。たとえば像距離なら、\(\frac{1}{d_i} = \frac{1}{f} - \frac{1}{d_o}\) となり、\(d_i = \frac{1}{\frac{1}{f} - \frac{1}{d_o}}\) です。倍率は像と物体の大きさの比を表し、\(|M| > 1\) なら像は拡大されています。また \(M\) が負のときは像が倒立していることを意味します。
計算例
焦点距離 \(f = 10\ \text{cm}\) の凸レンズの前に、物体を \(d_o = 15\ \text{cm}\) の位置に置いたとします。このとき $$\frac{1}{d_i} = \frac{1}{10} - \frac{1}{15} = 0.1 - 0.0667 = 0.0333$$ となり、\(d_i = 30\ \text{cm}\) が得られます。倍率は \(M = -\frac{30}{15} = -2\) なので、像は実像で、倒立し、物体の2倍の大きさだとわかります。
よくある質問
焦点距離がマイナスになるのはどういう意味ですか? 凹レンズ(発散レンズ)であることを示します。凹レンズは常に縮小された正立の虚像を作ります。
像距離がマイナスになったらどうなりますか? \(d_i\) が負のときは、物体と同じ側にできる虚像を表します。
鏡(ミラー)にも使えますか? 球面鏡の公式も同じ形ですが、符号の規約が異なります。本ツールは薄レンズ用に設定されています。