この計算ツールでできること
このトレッドミル消費カロリー計算ツールは、トレッドミル(ランニングマシン)で走ったときに消費するエネルギー量を、体重・走行速度・傾斜(グレード)・走行時間をもとに推定します。計算には、運動生理学の分野で広く用いられている米国スポーツ医学会(ACSM)のランニング代謝方程式を採用しています。算出される結果は世界共通の指標に基づくもので、特定の国の制度に左右されるものではありません。
使い方
体重(kg)、トレッドミルの速度(km/h)、コンソールに表示される傾斜(%)、走行時間(分)を入力します。計算ツールは速度を「毎分メートル(m/分)」に変換し、酸素摂取量(VO₂)を求めたうえで、それをセッション全体の消費カロリーへと換算します。
計算式の解説
ACSMのランニング方程式は、次のように表されます。
$$\dot{V}O_2 = (0.2 \times s) + (0.9 \times s \times g) + 3.5$$ここで \(s\) は毎分メートルで表した速度、\(g\) は小数で表した傾斜(例:5% = 0.05)です。末尾の 3.5 は安静時の酸素摂取量を示します。1分あたりの消費カロリーは次の式で求められます。
$$kcal = \frac{\dot{V}O_2 \times m \times 5}{1000} \times t$$これは、消費する酸素1リットルあたり約5kcalを燃焼するためです。最後に走行時間(分)を掛ければ、セッション全体の合計カロリーが算出できます。
計算例
体重70kgのランナーが、傾斜0%・速度8km/hで30分間走った場合:8km/h = 133.33m/分。
$$\dot{V}O_2 = (0.2 \times 133.33) + 0 + 3.5 = 30.17 \ \text{mL/kg/分}$$1分あたりの消費カロリー
$$\frac{30.17 \times 70 \times 5}{1000} = 10.56 \ \text{kcal}$$30分間ではおよそ317kcalとなります。
よくある質問
傾斜は本当に影響しますか? はい。傾斜を加えると重力に逆らって行う仕事が増えるため、同じ速度であっても消費カロリーは目に見えて増加します。
なぜキログラムとkm/hなのですか? もとになっている方程式がメートル法だからです。体重が重いランナーほど、同じペースでもより多くの体重を動かす必要があるため、消費カロリーは多くなります。
結果は正確ですか? これは妥当性が検証された推定値です。実際の消費量は、体力・ランニングエコノミー(走りの効率)・個々の代謝によって変わるため、あくまで近似値として参考にしてください。